凍結の被害は配管や水栓金具などの設備機器の中にある水が凍ることによって起こります。その水自体を配管などの外に排出して、凍結を予防するのが水抜きです。水道の元栓を閉めただけでは建物内配管の中に水が残ってしまいますので、建物配管用水抜き栓の操作や各設備機器の「取扱説明書」に表記されている凍害予防操作(水抜き)を行なうことにより、建物配管や設備機器配管内に空気を入れて水を抜くことが必要になります。
厳冬期に家を長期間留守にするなど水道を使用しない時や、セントラルヒーティングなどの運転を止め室温が氷点下になる場合は必要に応じて行なってください。
水栓金具や給湯器などの設備機器の水抜き方法は、必ず「取扱説明書」をご確認のうえ、確実に行なってください。
水抜き方法・配管方式・水抜き栓の方式や仕様・寒冷地仕様の設備器具の設置の必要性は、地域やその地域の行政指導などの状況により異なります。
水抜きの方法
・水栓金具の水が出ることを確認してから水を止めます。
・室内もしくは室外の水抜き栓(元栓・不凍栓)を閉めることにより、配管内への水の新たな流入を止め、配管内の水を土中に排出します。
・水抜き栓がハンドル式の場合は右まわりに、レバー式の場合は「止」の方向に操作してください。
・操作タイプの電動水抜き栓、水温感知タイプの電動自動水抜き栓の場合は、屋内操作盤にて作動させます。
・操作タイプの電動水抜き栓は屋内操作盤から水抜きや通水ができます。水温感知タイプの電動自動水抜き栓は水温を感知して、自動で水抜きを行ないます。共に「取扱説明書」でよく確認のうえ操作してください。
・なお、操作タイプの電動水抜き栓と水温感知タイプの電動自動水抜き栓で水抜きができるのは配管だけです。水栓金具や給湯器などの設備機器の水抜きは必要に応じて行なう必要があります。